土地を売却する際には、まずその土地の相場を調べる必要があります。土地の相場を正確に把握することは、適切な売却価格を設定するために非常に重要です。まずは土地の価値に影響する要素から確認してみましょう。

土地売却相場に影響する要素

土地の売却相場は、様々な要素に影響を受けます。その中でも主な要素5つを以下に挙げてみます。

  1. 土地の立地
    土地の立地は、その土地が所在する地域や周辺環境によって大きく異なります。例えば、交通アクセスの良さや利便性の高さ、周辺施設の充実度などが立地の価値を左右します。
  2. 土地の形状・面積
    土地の形状や面積も、売却相場に影響を与える要素の一つです。整形された正方形や長方形の土地は、有効活用しやすく価値が高くなりやすい傾向があります。
  3. 土地の用途
    土地の用途によっても相場は異なります。住宅用地や商業用地、農地など、土地の使い方によって需要や価値が変わってきます。
  4. 土地の状態・付帯設備
    土地の状態や付帯設備も重要な要素です。建物や施設の有無、状況や耐久性、または地盤や水道などのインフラ整備状況などが売却価格に影響します。
  5. 地価動向や市況
    地価の動向や不動産市況も土地の売却相場に大きな影響を与えます。周辺地域や全国の地価動向や需要供給バランスによって、売却価格は常に変動していきます。

土地売却相場の調べ方

土地の売却相場を調べる方法は大きく分けて3つあります。

  • 土地総合情報システムで実勢価格を調べる
    国土交通省による土地総合情報システムの「不動産取引価格情報検索」では、実際の取引額のほか時期や土地の種類を知ることができます。近隣の土地や条件が似ている土地の実勢価格を知ることで、おおよその相場がわかるでしょう。
  • 公的機関の評価(公示時価・基準時価・路線価・固定資産税評価額)から算出する
    公的機関による評価も相場算出の目安となります。それぞれの特徴や調べ方、実勢価格の計算方法をまとめました。
公的機関の評価 特徴 調べ方 実勢価格の計算方法
公示時価 国土交通省が発表する土地の価格 土地総合情報システム「標準地・基準値検索システム 公示時価✕1.1
基準時価 都道府県が発表する土地の時価 基準時価✕1.1
路線価 道路に面した1㎡あたりの土地を評価した価格 国税庁「財産評価基準書」から相続税路線価を見る 相続税路線価÷0.8✕1.1
固定資産税評価額 固定資産税や不動産取得税の算出に使われる評価額
  • 固定資産税の納税通知書
  • 役所での閲覧・申請
固定資産税評価額÷0.7✕1.1
  • 実際に査定をする
    不動産会社や不動産ポータルサイトでは無料査定サービスを行っていますので、実際に自分の土地にどれくらいの価値があるのかを知ることができます。地元の不動産会社であればそのエリアの不動産市況を把握しているため、より正確な土地の売却相場を知ることができます。